クエン酸回路



クエン酸回路は、細胞内のミトコンドリア内で行われる9段階からなる環状の代謝経路である。
クエン酸回路の仕事は、投入材料であるアセチルCoAのアセチル基を分解し、続く酸化的リン酸化過程で、
ATPを合成できるようにすることである。
クエン酸回路の工程概略を下図に示す。


     (1)反応@〜Dで、アセチル基を完全に分解する。
     (2)反応E〜Hで、前半のDで生じたスクシニルCoAをオキザロ酢酸に戻す。
        ゆえに、この代謝経路は環状となり、まわり続けることができる。
     (3)結果として、NADH2+ を3分子、FADH2 を1分子得る。
        これが酸化的リン酸化過程に送られATPが合成される。

この解説の主文へ