◆ 南向きの部屋は、子供部屋に向いてるの? |
|
子供部屋は、南向きに!もう当たり前の常識となっています。
でも本当に南向きの明るい子供部屋は、いいのでしょうか?南向きの部屋は、あまりに明暗の差が大きく、集中力や耐久力が養いにくいと言われています。むしろ北向きの部屋の方が安定した光(直射日光は入りませんが)で、落ち着いた心が育まれやすいです。
画家などのアトリエも多くは北向きにあります。
|
◆ 子供部屋は、居心地がよい場所に・・・は本当? |
|
居心地のよい快適な場所を子供部屋に!これも常識となっているのではないでしょうか?
居心地のよい勉強部屋(子供部屋)を与えれば、勉強もはかどり成績アップ・・・と目論見通りにはなかなかいきません。むしろ勉強以外のこと(TV・電話等)で、部屋に閉じこもってしまいます。ただでさえ少ない家族の時間が、ますます減ってしまう原因をつくるだけです。
居心地の良い場所は、家族みんなの集まるリビングやダイニングに当てましょう。統計では、親子の共同行動が多い行為は、食事やテレビ・音楽鑑賞です。(平成12年 総務庁青少年対策本部「子供と家族に関する国際比較の概要」より)
家族の絆が問われている現代において、家族が集える場所を大事にしましょう。
|
◆ 子供部屋は広い方が良い・・・? |
|
子供部屋の広さは、どれぐらい良いのでしょう?
広い方が良いに決まってる・・・と言うわけではありません。大きくなれば、テレビや冷蔵庫と揃えて、一歩も部屋の外に出ずにすんでしまいます。テレビのチャンネル争いが家族の触合いになるかどうかはわかりません。しかし、時には、そんな言い争いでもして、お互いの興味のあるものがわかる場や時間を作るのも大事ではないでしょうか?
子供部屋は、最低限の机・ベット・収納棚ぐらいが納まる大きさがあれば良いと思います。4.5帖〜6帖もあれば充分で、家族が気分良く集まれるリビングやダイニングを充実させたいですね。
|
◆ 海外の子供部屋事情は・・・? |
|
海外の子供部屋ってどうなっているのでしょうか?
海外、特に欧米の意識の中には「家は、親のもの。子供は、やがて自立して出て行く。」・・・と言うのが前提にあるそうです。子供は、親に家に間借りさせてもらっているのです。日本みたいに社会人になってまでも、親と一緒に住むというものがありません。
また、子供部屋という概念はなく、あくまでも「ベッドルーム」〜寝室なのです。子供部屋を、「子供たちが少しの期間だけ試験勉強をして、あとは寝る部屋」として、割り切って考えてみてはどうでしょうか?
|
◆ 犯罪の起こりやすい子供部屋とは・・・? |
|
凶悪事件の低年齢化が進む現代において、理想的な子供部屋ってあるのでしょうか?
家庭裁判所調査官研究所の「重大少年事件の実証的研究について」と言う報告書が出ました。その中で子供部屋からできる対策を考えてみましょう。
犯罪を犯す要因に、自然な感情の伴った温かい人間関係を誰とも作ることができなかった。また、幼少期から、周囲の関心を引くために問題行動を起してしまったそうです。普通に考えれば、親子関係が正常にできなかったのではないかと思えてしまいます。それを形成する場所や時間を持つことの重要性を思い知らされました。
立派な子供部屋をつくる努力よりも、温かい家族の触合いをつくることに努力をする方が良いかもしれません。部屋は、所詮「うつわ」であって、そこに盛る「料理」は住む人が作るものです。
|